「転職回数が多いから、書類で落とされるのでは」
「職歴の空白期間を、どう書けばいいか分からない」
この不安、痛いほど分かります。なぜなら私自身が、
転職5社・ブランクありという経歴の40代SEだからです。
先に結論です。転職回数が多くても、ブランクがあっても、
職務経歴書は「戦える書類」になります。
私はこの経歴のまま40代で転職活動をしていますが、
経歴そのものを恥じて隠すのをやめ、「見せ方」を変えたことで、
書類は別物になりました。
落とされる原因は経歴そのものではなく、「見せ方」にあります。
この記事では、私が実際に使っている職務経歴書の書き方を、
考え方から具体的な文例まで公開します。
結論:採用担当は「回数」ではなく「懸念が消えるか」を見ている
転職回数が多い応募者に対して、採用担当が本当に知りたいのは
次の2つだけです。
- うちに来ても、またすぐ辞めるのではないか?
- 一貫したスキルの積み上げがあるのか、その場しのぎの転職なのか?
つまり職務経歴書とは、経歴の説明書ではなく、
「採用担当の懸念に先回りして答える文書」です。
この視点に切り替えた瞬間、書くべきことが変わります。
私も最初は「正確に全部書くこと」が誠実さだと思っていました。
でも採用担当は、あなたの人生の記録を読みたいのではありません。
「安心して採用できる理由」を探しているのです。
40代SEの職務経歴書「3つの鉄則」

鉄則1:経歴を「一本のストーリー」に編集する
バラバラに見える5社の経歴も、編集すれば線になります。
私の場合は、こういう線を引きました。
「開発SEとして約12年、要件定義から運用保守までを経験
→ その経験を武器に社内SEへ転身
→ 現在はインフラからDX推進までを統括するグループリーダー」
この線を、冒頭の【経歴要約】で最初に見せます。
採用担当は忙しいので、最初の5行で「読むか読まないか」が決まります。
5社の経歴が「計画的なスキルの積み上げ」に見えるか、
「行き当たりばったり」に見えるかは、要約の編集次第です。
鉄則2:実績は「課題→行動→成果→数字」で書く
「〇〇を担当」という業務の羅列はNGです。
実際に私が書き直した例を出します。
【ビフォー】
・マニュアル整備を担当
【アフター】
・エンジニアの作業が口頭連絡に依存して属人化していたため(課題)、
定型作業のマニュアル化と記録が残る情報伝達への転換を主導し(行動)、
繁忙期の残業時間を約20%削減した(成果+数字)
同じ仕事です。でも、伝わる情報量がまったく違います。
鉄則3:応募先ごとに「見せる棚」を入れ替える
職務経歴書は「1通の完成版」を使い回すものではなく、
「求人ごとの提案書」です。
私は実際に、応募を検討した企業ごとに職務経歴書を
作り分けています。求人票が「インフラ運用」を求めていれば
インフラの実績を前に出し、「セキュリティ」の記載があれば
セキュリティ関連の経験を厚くする。
ベースは1つでも、見せる順番と濃淡を変えるだけで、
「うちのための応募書類だ」と伝わります。
転職回数が多い人のための書き方3つ
「逆編年体」で直近の経歴から書く
古い順に書くと、採用担当が一番知りたい「今のあなた」に
たどり着く前に読むのをやめてしまいます。
私の職務経歴書も、現職を最初に置く「逆編年体」です。
40代は直近から書く。これは迷わなくていいポイントです。
社歴ごとに「濃淡」をつける
私は最初、5社分をすべて同じ熱量で書いて、
A4で5枚を超える大作にしていました。これは悪手でした。
直近2社を厚く、それ以前は要点だけに圧縮する。
古い経歴は「どんな技術で何を学んだか」が伝われば十分です。
転職理由は「ポジティブな一貫性」で書く
各社の退職理由を細かく書く必要はありません。
経歴要約で「開発から運用、そしてマネジメントへと
経験の幅を広げてきた」という一貫した文脈を作れば、
個別の言い訳は不要になります。
ブランク期間の書き方|隠さず・盛らず・短く
空白期間で一番やってはいけないのは「隠すこと」と「嘘をつくこと」です。
入社後に発覚すると、経歴詐称として致命傷になります。
書き方の型はこれだけです。
- 事実を短く書く(理由は「体調」「家庭の事情」程度の粒度でよい)
- 「現在は問題なく働けている」ことを必ず添える
- ブランク後の安定勤務・実績を続けて見せる
(文例)
「体調を崩し療養に専念しておりましたが、現在は完治しており、
復帰後は長年、休職なく安定して勤務しております」
ポイントは、ブランクの説明に文字数を使わないことです。
弁解が長いほど、懸念は大きく見えます。
説明は2行で終え、その後の実績に語らせる。
私自身、ブランクの説明はこの型で短く書き、
「復帰後の安定勤務と実績」の方に紙面を使っています。
仕上げ:第三者の目で必ずチェックする
自分では完成に見えても、思い込みの穴は自分では見えません。
チェック方法は2つあります。
1つ目は、生成AIに読ませることです。
私はAIに職務経歴書を読み込ませ、採用担当者の視点で
ダメ出しをさせて、何度も書き直しました。
(具体的な手順は「生成AIで職務経歴書を添削する方法」で公開しています)
2つ目は、転職エージェントの添削です(無料)。
エージェントは「その企業がどんな書類を通すか」を知っている
唯一の存在です。AIで磨き、プロで仕上げる。この順番が最強です。
まとめ:経歴は変えられないが、見せ方は今日変えられる
- 採用担当が見ているのは回数ではなく「懸念が消えるか」
- ストーリー化 × 数字 × 求人ごとのカスタマイズが3つの鉄則
- ブランクは隠さず短く、その後の実績に語らせる
転職回数もブランクも、過去なので変えられません。
でも職務経歴書は、今日書き直せます。
まずは冒頭の「経歴要約5行」から手を付けてみてください。

